みなさんは、キクイムシをご存知でしょうか?
シロアリは聞いたことがあるけれど、キクイムシはよく分からない方もいらっしゃるかと思います。
普段何気なく生活している家でも、知らないところで家がボロボロになっているかもしれません。
この記事では、家をむしばむキクイムシの原因や対策についてまとめていきたいと思います。
キクイムシとは
キクイムシとは、簡単に言えば「木を食う虫」のことです。
ひとことで言うのは簡単ですが、実はキクイムシは、私たちが住んでいる家に使われている木材を食べて、木の中をカスカスにしてしまう虫なのです。
家の木を食べてしまう虫の中では、シロアリが有名ですが、実はキクイムシはシロアリとは全く違う虫です。
そしてキクイムシの方がシロアリよりもやっかいで、対策が難しいと言われています。
人には直接的には悪いことはしない虫ですが、家を食べてしまうので何とか駆除したいものですよね。
では、そのキクイムシが家にいるとどうなるのかをあげてみたいと思います。
✓家具や壁に小さな穴がある
✓家具や床に細かい木くずが落ちている
✓家の中で茶色い小さな虫をみつけた
キクイムシが家にいると、このような異変が感じられるようになります。
心当たりのある方はいらっしゃいませんか?
キクイムシの原因
一般的には、私たちが住んでいる家の木には、スギやヒノキ、マツ、ケヤキ、カバ、サクラなどが使われていると言われています。
しかし、その中のカバ、サクラなどの広葉樹はキクイムシの大好物で、それを求めてキクイムシが寄ってきます。
そして寄ってきたキクイムシは産卵し、幼虫が木を食べて大きくなっていきます。
さらに、私たちは冬寒いと暖房をつけて生活をしていますよね。
しかし、それによってキクイムシも寒い冬をともに温まりながら、過ごしてしまうことになります。
そして、木の中で大きくなったキクイムシはやがて成虫になり、出てきた穴から小さな木くずを落とし、そこで初めて私たちが気付くという流れになるそうです。
このように、私たちの生活はキクイムシにとっては居心地がいい環境になってしまうのです。
木の中は簡単には見えないので、こちらにキクイムシの被害にあった木の動画を載せておきたいと思います。
実は新築は危険だった!?家具は大丈夫?
最近新築を立てた方は、自分の家は全く問題ないと思ってしまう方もいらっしゃると思いますが、実は、新築こそ気を付けた方が良いのはご存知でしょうか?
家を建ててから3年以内くらいの新築は、まだ新しいデンプンの香りが漂っていますが、そのデンプンの香りがキクイムシは大好きなので、寄って来やすいといわれています。
また、せっかくの新築でも家具が前の物を使う場合、その家具のなかにキクイムシの幼虫が潜んでいる可能性もあります。
引っ越しをされる際には家具に怪しい穴などはないかをチェックしておいた方がよさそうですね。
駆除方法
では、キクイムシの駆除はどのようにすればいいのでしょうか?
まず、壁や家具などの穴が開いているところに殺虫剤をかけます。
キクイムシ自体は弱い虫なのでこれで大体の成虫を退治できます。
しかし、木の中にいる幼虫までは届くのかが分からないので、一旦2~3年様子をみましょう。
何回しても出てくる場合や、明らかに穴がたくさんあって心配な時には専門の業者にお願いしましょう。
また、新築ですと3年ほど経つとデンプンの匂いが薄くなっていくらしいので、被害が減っていくようです。
そして、これから家を建てる方は、タンニンの強いアジアンウォールや、針葉樹のスギを使うようにしても良いかもしれません。
その家庭にあった駆除方法を実施してみてくださいね。
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まとめ
きちんと対策を練ると駆除することはできるかと思いますので、現在、キクイムシに悩んでおられる方や、これから家を建てる方にも参考になれば幸いです。
最後までお読みいただきありがとうございました。
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